2012 Fiscal Year Annual Research Report
バルク状コロイドフォトニック結晶の作製法と三次元結晶異方性の利用に関する研究
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21350107
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
澤田 勉 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員 (40354378)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 結晶成長 / コロイド結晶 / フォトニック結晶 |
Research Abstract |
平成22年度研究実績にて報告した、せん断処理のための「大型機」を用いて、厚さが0.1mmから1mmまでの間で異なる、多種類の配向コロイド結晶試料を作製し、その光学特性を評価した。せん断条件としては、これまでに、処理条件を正確に制御しうる(が、パワーが低く、肉厚試料を処理できない)「小型機」を用いて、適正な領域を見つけているので、それに基づいて処理を行った。これによって、上記の厚さの異なる配向試料を成功裏に作製することができた。粒子濃度、あるいは、粒径を変えることにより、フォトニックバンドギャップ周波数の異なる試料を、多種、作製することができた。せん断処理の効果は顕著であり、せん断処理せずにそのまま重合固化させた試料と、適正なせん断処理を施した試料とでは、Bragg反射による発色が大きく異なった。せん断処理を加えた試料は、肉眼による観察では、ほぼ全域(約3cm×3cm)が単色の発色を示し、シングルドメインに見える。この意味で、本研究の最大の目的である、バルク状コロイドフォトニック結晶の作製技術については、達成されたように思う。 これらの試料を用いて、詳細に分光評価(主として、反射分光)を行ったところ、意外な特性を見出した。これは、実用上、非常に有用な特性であり、現在、特許出願すべく鋭意準備中である。したがって、本報告においては、詳細を述べることができない。特許出願が完了したのち、本研究の大きな成果として、関連学協会の講演会等での発表、および、誌上での発表を行っていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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