2011 Fiscal Year Annual Research Report
らせん状配向液晶とゲルのハイブリッド化による新しい物性の創出
Project/Area Number |
21350123
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浦山 健治 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20263147)
|
Keywords | エラストマー / 液晶 / 液晶エラストマー / ゲル / キラリティ |
Research Abstract |
当該年度において,キラルインプリント法によるツイストネマチックエラストマーの作製と熱変形挙動,およびコレステリック液晶エラストマーの作製とひずみ光学効果,について成果を得ることができた。非反応性のキラルドーパントを所定量加えた反応性液晶モノマーをガラスセル中でツイストネマチック配向状態とし,その状態で光重合することによって,膜の裏表面でダイレクタが90度ツイストした液晶エラストマー(TNE)を作製した。TNEのリボン状試料の熱変形挙動を調べ,マクロならせん状形態をとること,およびある特性温度でらせんの向き(マクロなキラリティ)の反転が起こることを見いだした。また,温度を固定したとき,らせん状の形態が幅/厚さの比によって変化し,同比が大きいときはスパイラルリボン形態,同比が小さいときはヘリカルリボン形態をとり,同比によって形態転移が起こった。さらに,温度および幅/厚さの比を固定したとき,らせん形態がリボン長軸とツイスト方向の関係によって変わることを見いだした。これらの結果に対して,ネマチックエラストマーの弾性理論と有限要素法によるシミュレーションによって説明を与えることにも成功した。特定波長の左円偏光のみ反射するコレステリック液晶エラストマーの作製に成功した。温度が高くなると選択波長は長波長側に移動することがわかった。さらに,圧縮ひずみを与えるとひずみの増加とともに選択波長が短波長側に移動することを観察した。また,一軸伸長ひずみを与えると,ひずみがある程度以上大きくなると左右の円偏光を反射するようになることがわかった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|