2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360029
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
渡邊 昌良 電気通信大学, 情報理工学研究科, 教授 (00175697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 佳子 電気通信大学, 情報理工学研究科, 准教授 (50231212)
張 贇 電気通信大学, 情報理工学研究科, 助教 (00508830)
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Keywords | コヒーレント光源 / 非線形光学結晶 / 波長変換 / VUV光源 |
Research Abstract |
本研究は、レーザー光に多段の高効率波長変換を行うことで発生例が限られる波長200nm以下の短波長域である真空紫外域において、出力とコヒーレンス特性を両立させる準連続発生方式で、実用性ある新たな光源技術確立を目的としている。これは当該波長領域の光応用の展開に資する光源開発を意図するものである。 基本となる準連続発生光、光エンハンスメント、非線形光学結晶に関する技術開発が研究開発の重要課題となり、最終年度となる平成23年度は、前年度までに技術的な目途をつけた高効率波長変換技術を、ビーム形状の精密制御、光ビームの段間結合の効率向上などとともに、さらに残留損失の低減するため仕組みを考案し、特性の解析と光源としての質の向上をめざして開発を実施した。高効率波長変換技術では、ビーム形状制御等のほか、エンハンスメント共振器内の微小の残留ロスがその性能を決定づける大きな要因である。これまで波長変換結晶の入出力側に新たな低損失構造を設けた(ブリュースターカットKBBF-PCD)波長変換実験を実施し、システム完成度を高めた。また更なる研究展開を踏まえ、新たな低損失化共振技術を含む技術確開発を行った。このように、最終年度にあたり目標の光源技術に見通しを付けるとともに、当該技術による新たなコヒーレント光発生の成果を学会および論文にて発表した。
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