2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360061
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
國枝 正典 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (90178012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏 恒 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (40345335)
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Keywords | 形彫り放電加工 / 逆方向シミュレーション / 工具電極消耗 / 加工精度 / 加工間隙 / 曲率 / 放電点 / ボクセルモデル |
Research Abstract |
形彫り放電加工において、所望の工作物形状が与えられたとき、その形状を加工するために必要な工具電極形状を得るための逆方向シミュレーションの開発を試みた。先に開発した順方向シミュレーションでは、ボクセルで表現した工具電極と工作物との距離が最も近い箇所で放電が生じると仮定し、放電ごとに工具電極と工作物の除去を行う。逆方向シミュレーションでは、与えられた工作物形状を仮想的に工具電極とみなし、逆の送り方向に工具電極(仮想的な工作物)を加工する。その際、放電一回当たりの工具電極と工作物の除去量は順方向シミュレーションと逆にする。しかし、この原理だけでは曲率の大きな形状については誤差が大きかった。そこで、平成21年度は曲率の大きな形状を持つ工具電極について、曲率を考慮した補正を行い、複雑形状加工にも対応できる逆方向シミュレーションを開発した。具体的には、工具電極面上の単位面積について、ギャップを隔てて対向する工作物面積を求め、その比率を用いて放電一回あたりの工具電極と工作物の除去体積の補正をする。この理論が正しいことは、逆方向シミュレーションによって得られた工具電極形状を初期値として順方向のシミュレーションを行い、所望の工作物形状が得られることによって証明できた。また、2次元形状について理論の検証が行えたので、3次元形状への拡張を行った。この拡張において理論的な障害は特になく、すり鉢形状の加工穴について逆方向シミュレーションが行えることを示したい。
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Research Products
(3 results)