2010 Fiscal Year Annual Research Report
多次元マイクロ・プロセス・トモグラフィー法によるバイオ流体チップの開発と計測
Project/Area Number |
21360088
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
武居 昌宏 日本大学, 理工学部, 教授 (90277385)
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Keywords | バイオ流体チップ / ナノ粒子 / 多次元計測 / マイクロ流路 / 120個電極 / 濃度分布 / 多次元MPT / 可視化計測 |
Research Abstract |
本年度はフェーズ2「多次元MPTバイオ流体チップによるナノ粒子濃度分布の多次元計測」を行った。昨年度製作した多次元MPTにより、流量の初期濃度をパラメータとし、ナノ粒子の濃度分布を、マイクロ流路断面二次元+時間の分布画像として可視化計測し、ナノ粒子混相流の多次元フローサイトメトリーを開発した(詳細な実施項目は下記参照)。本研究代表者の武居昌宏は、全項目についての統括と指導的な立場として関わり、マイクロ粒子に特化した動的なマイクロ電気計測の専門的なアドバイザーとして、中国Yanshan大学のLiu Yonghong氏を日本大学客員研究員として迎えた。クリスチャン・バサリオ君(本学大学院博士後期課程2年)も、実験担当の崔さんの引き継ぎとして、随時実験を担当した。 ◆実施項目: (1)超高速スイッチング装置のプログラミングと調整:120個の電極間の超高速スイッチングと電位印加の同期を取るために、マトラボを用いてプログラミングを行った。静止一様分散液体を用い、作成したプログラムを調整しつつ、その精度の評価を行った。 (2)マイクロシリンジポンプからの定量供給における画像再構成の調整:次の段階として、粒子濃度分布を可視化計測するために、マイクロシリンジポンプから多次元MPTバイオ流体チップ内に、実際にナノ粒子を供給する。 (3)マイクロ流路内のナノ粒子挙動の多次元MPTによる可視化計測実験:さらに段階を進め、多次元MPTバイオ流体チップを用い、流量、供給量をさまざまに変化させる。これにより多種の濃度分布画像を取得しデータベースを構築する。 (4)まとめ:集められた実験データの精度の確認を行った。さらに以上の(1)から(3)の実施項目について、フェーズ2の結果として評価しまとめた。
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