2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360107
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
森下 信 横浜国立大学, 環境情報研究院, 教授 (80166404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 俊彦 横浜国立大学, 環境情報研究院, 講師 (30361877)
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Keywords | 機械力学・制御 / 制御機器 / 機能性材料 / 磁気応答性ゲル / 磁性粒子 / 可変減衰ダンパ / グリース |
Research Abstract |
本研究では内部架橋構造が柔軟な特殊機能性ゲルの内部に磁性粒子を分散させ,外部磁場強度によりゲルの粘弾性特性を制御することのできる磁気応答性ゲルを開発することを目的としている.それをダンパに応用することで可変ダンパを試作し,さらにその可変ダンパによって機械構造物の適応的制振を実証する.同様な特徴を有する流体としてMR流体が知られているが,MR流体は粒子の沈降が問題となっており,本研究で提案する機能性ゲルはその問題点を解決できる機械要素として特徴づけることができる.昨年度に機能性ゲルの特性を把握した結果,磁場に応答して磁性粒子による降伏応力の変化は測定できたが,ダイナミックレンジが小さい.そのためにゲルと同様な特性をもち,さらに柔軟な構造をもつグリースに着目した.基本的な構造は同じなので,研究としてのアイデアに関する変更はない.平成22年度はグリース内部に磁性粒子を分散させて磁気粘性グリースを開発し,その基本的特性を把握すると同時に,可変ダンパを試作して,その特性について検討した.その結果,磁場を加えない状態での流動抵抗はMR流体ほど小さくはないが,ある程度のダイナミックレンジを確保できることが明らかになった.また,MRグリースの応答性について検討したが,MR流体より応答性が高いという測定結果が得られている.この理由については検討中である.さらに,分散粒子の沈降については1ヶ月程度の静置では全く沈殿が発生せず,分散安定性は非常によいことが明らかになっている.
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Research Products
(1 results)