2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360123
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
高見沢 計一 National Cardiovascular Center Research Institute, 生体工学部, 室員 (10163312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 圭一 京都府立医科大学, 心臓血管外科, 講師 (60295649)
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Keywords | 再生医療 / 生体顕徴鏡 / 生体組織 / 計測装置 / バイオバルブ / バイオチューブ / 弾性率 / タクタイルマッピング |
Research Abstract |
本研究は、(1)タクタイルマッピングシステム(TMS)測定装置での液中測定システムの開発と高速化に関する研究、(2)血管や心臓弁をモデルとして、TMS測定によって生体組織の部位別の弾性率分布を観察する研究、(3)移植を行っているバイオチューブ人工血管の成熟度をTMS測定によって力学的に評価する研究、(4)拍動流回路を用いたバイオチューブの生体外成熟過程を観察する研究、ならびに(5)バイオバルブ心臓弁の移植並びに拍動流負荷による成熟度を評価する研究、に細分化して進めることを計画している。本年度には、(1)に関しては、サンプルを完全に水中に浸漬した状態で測定するための液中測定システムの開発を行った。水中で弾性率を測定することが可能となり、実際に存在する生体内の環境に非常に近い状態で、正確な値を得ることが可能となった。大気中では不可能であった大面積を安定して測定することが可能となった。(2)に関しては、これまでの実験で凍結保存しているウサギや犬、ヤギの血管並びに心臓弁を用いて、動物種、年齢、部位毎の力学的マッピングライブラリーの作製に取りかかった。(3)に関しては、作製時から2年の移植期間後までのバイオチューブについて、マクロ的な弾性率変化を調べた。さらに(5)に関しては、先ずバイオバルブの作製直後のマトリックスレベルでの弾性率マッピングを行い、生体との比較を行った。また、バイオバルブの移植を進め、先ずは3ヶ月間移植を行った後に摘出を行い、成熟度の評価を始めた。
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