2012 Fiscal Year Annual Research Report
エレクトロスピニング法によるナノファイバーの作製と電子デバイスへの基礎研究
Project/Area Number |
21360146
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
金子 双男 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20016695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 景三 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00194811)
新保 一成 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80272855)
馬場 暁 新潟大学, 研究推進機構超域学術院, 准教授 (80452077)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | エレクトロスピニング / 高分子構造物性 / ナノ材料 / 電気電子材料 / 表面プラズモン共鳴励起 / バイオセンサ |
Research Abstract |
エレクトロスピニング法によるナノファイバーの作製において、キャピラリー内に銅線電極を配置することで、ポリマー溶液に圧力を加える必要のない新しいエレクトロスピニング装置を開発している。この新しい方法によって従来よりも少ない溶媒で径の小さいナノファイバーが作製できている。また、金微粒子を含むカルバゾール前駆体ファイバーをエレクトロスピニング法で堆積し、その後に電解液中で電解重合やドーピングを行い、この処理によって発光特性を変えることができることを示してきた。さらに、ファイバーに添加する金微粒子の量によっても発光特性を変えることができた。 ナノファーバーは表面積が大きく高感度なセンシングが期待できることから、表面プラズモン共鳴励起と組み合わせた高感度なバイオセンサへの応用研究を進めた。バイオセンサにおいては、ファイバーが抗体を固定するためのカルボキシル基を持っていること、水溶液中での使用のために水に溶け出さないことが必要である。そこでファイバー堆積後に架橋処理を行い、さらにファイバー上にカルボキシル基をもつ超薄膜で覆うようにイオン性高分子薄膜の順次層堆積法も用いた。また通常の表面プラズモン共鳴励起よりもより強いエバネッセント電界を発生し、水中で広がったファイバーで高感度のセンシングを行えるように、長距離伝搬表面プラズモン励起を用いるように超薄膜構造を制御して、長距離伝搬表面プラズモン・バイオセンサを作製した。構築した長距離伝搬表面プラズモン・バイオセンサーを用いてヒト免疫グロブリンG(IgG)の検出を試みており、IgGの導入で表面プラズモン共鳴励起での反射率の変化を検出している。 このようにエレクロスピニング法により作製したナノファイバーを用いた電子デバイス応用への基礎的な研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)