2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360172
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
大石 泰丈 Toyota Technological Institute, 大学院・工学研究科, 教授 (80360238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 健伸 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60367828)
MEISONG Liao 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, ポストドクトラル研究員 (80465583)
XIN Yan 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, ポストドクトラル研究員 (80545351)
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Keywords | 微細構造光ファイバ / スーパーコンティニューム / 光非線形 / カルコゲナイドガラス / 波長分散制御 / コヒーレント光 / 広帯域光源 / フォトニック結晶ファイバ |
Research Abstract |
・コアをカルコゲナイドガラスおよびクラッドをテルライトガラスとしたハイブリッド構造のMOFを作製できることはすでに確認しているが、熱特性の良く合った組み合わせは未だ見出していない。カルコゲナイドガラスとしてGeGaSbS系、GeAsSeTe系等のカルコゲナイドガラスについてクラッドとするテルライトガラスに熱特性の合う組成の探索を行った。その結果、Ge_<25>Ga_5Se_<70>のガラス転移温度がテルライトガラスと一致し、コア素材として好適であることを明らかにした。 ・上記カルコゲナイドガラスをコアとしたときの波長分散特性とMOF構造との相関の解析を進めた。近赤外域において零分散できることを確認した。今後とも引き続きこの相関については解析を続け広帯域スーパーコンティニューム発生のための最適分散特性の検討を進める。 ・カルコゲナイドMOFによる中赤外スーパーコンティニューム発生特性との比較にため、0.2μmから8μmまで透過域を持つフッ化物ファイバのスーパーコンティニューム発生特性の検証を行った。0.38μmから6.2μmまで及ぶスーパーコンティニューム光を確認した。これは、これまで発生されたスーパーコンティニューム光の中で最も広帯域なものであり、この結果によってより赤外透過性の良いカルコゲナイドガラスをMOFの素材とすれば、さらなるスーパーコンティニューム光の赤外域での拡張が可能になるとの知見を実証できた。 ・非線形シュレディンガー方程式によるスーパーコンティニューム光のスペクトルの高精度シミュレーションを実行するため、これまで石英ガラスでは知られていたが、他のガラス素材では詳細評価がされていないラマンレスポンス関数の解析を進め、ラマンスペクトルの構造を考慮したラマンレスポンス関数の導出法を確立した。 ・新設の中赤外分光光度計を用いたスーパーコンティニューム測定系を整備した。
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