2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360175
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大鐘 武雄 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (10271636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 恭孝 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70125293)
西村 寿彦 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (70301934)
WEBBER Julian 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 博士研究員 (90466425)
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Keywords | 分散ネットワーク / ネットワークコーディング / 指向性アンテナ / ルーティング |
Research Abstract |
分散ネットワークにおいて,指向性アンテナを有する端末によるメッシュネットワークを考慮し,互いに干渉を及ぼさないルーティングの検討を行った.具体的には,まず,指向性アンテナの使用を前提として終点までの通信時間を種々のルートで確認する.このとき,他の通信中ノードを経由するルートの場合は待ち時間も考慮に入れ,この中で到達時間最小となるルートを決定する手法と,待ち時間を考慮せずに一意に決まる到達時間最小ルートをそのまま用いる手法を検討した.ただし,直ちに送信した場合に他のリンクに干渉を及ぼし,システムスループットが低下すると考えられる場合には,送信を中止しキューに入れることとする.キューから送信する順番は,到着順と,キューの中でシステムスループットを最大とするリンクから送信する場合とを考慮した. このような条件下で,飽和スループットを測定した.すべてのパケットサイズが同一の場合には,待ち時間を考慮して迂回ルートを選択する手法が最もよい特性を示し,アンテナ数を増加させるとともにほぼ比例的にスループットが改善できることがわかった.しかし,ftpやhttpなど様々なトラヒックが混在する場合,送信キュー内のスループットのみを考慮して迂回ルートを選択しても,より長期的には最適とはならず,結果的に迂回ルートを選択すべきではないことが明らかとなった.このように最適ルーティングが簡略化可能なことがわかったのは大きな成果である.今後は,リンク多重を積極的に実現できるスケジューリング手法の開発が必要であると言える.
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Research Products
(6 results)