2010 Fiscal Year Annual Research Report
超高密度垂直磁気記録のための信号処理方式開発に関する研究
Project/Area Number |
21360188
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大沢 寿 愛媛大学, 社会連携推進機構, 特命教員(教授) (50029336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 好弘 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (20224082)
仲村 泰明 愛媛大学, 理工学研究科, 助教 (50380259)
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Keywords | 垂直磁気記録 / 信号処理方式 / GPRML方式 / サーマルディケイ / LDPC符号化・繰り返し復号化方式 / ニューラルネットワーク等化 / 二次元磁気記録 |
Research Abstract |
サーマルディケイを伴う垂直磁気記録再生系におけるGPRML方式のためのニューラルネットワーク等化器(NNE)について検討し、雑音の白色化機能を備えた簡単化NNEの設計法を開発した。これにより、従来の誤差逆伝搬法による場合と比べてニューラルネットワークの結合数を約1/7に削減することが可能となった。これを用いたGPR1ML-NNE方式は従来のトランスバーサルフィルタ(TF)を用いたGPR1ML-TF方式と比べてビット誤り率が10^<-4>において約1.0dBのSN比改善が得られることが明らかとなった。 また、垂直磁気記録再生系におけるLDPC符号化・繰り返し復号化方式のためのニューラルネットワーク等化についても検討し、LDPC符号化・繰り返し復号化方式のためのNNEの設計法を開発した。これを用いたLDPC符号化・繰り返し復号化方式は従来のトランスバーサルフィルタを用いた場合と比べて、誤りなしとなるSN比が約0.9dB改善されることが明らかとなった。 シングル(瓦)記録と二次元信号処理方式を組み合わせた二次元磁気記録が次世代超高密度記録方式として注目されている。本研究では更に、二次元磁気記録のための信号処理方式開発の基盤技術となる離散ボロノイ図を用いた媒体モデルと記録再生モデルを構築した。現在、これを用いて二次元ニューラルネットワーク等化器とトラック間キャンセラーを開発中である。
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Research Products
(27 results)