2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21360194
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
出口 光一郎 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30107544)
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Keywords | 計測理論 / 能動センシング / 情報エントロピー / センシング情報学 / グローカルセンシング / 運動視覚 / 画像理解 |
Research Abstract |
本研究は、(1)センシングを「対象に関する情報を獲得する行為」ととらえ、(2)対象の状態に関しての情報の不確かさとあいまいさを、能動的に減少させるためのセンシングの戦略を情報理論の立場から見直し、(3)一般化した「能動センシングの方法論」の構築を試みるものである。そして、その具体化としての「能動画像認識システム」を実現し、方法論の有効性を検証する。 最終年度の23年度は、本研究をまとめ、センシング情報学への発展と体系化を期して、以下の2項目を実施した。 (研究項目1)21,22年度に得られた成果をもとに、実センシング環境のモデリングのもとに手法を一般化し、実環境の認識と計測のための行動の制御の基本原理として、能動的なセンシングの有効性を検証した。それに基づいて、画像計測・画像認識から一体となったセンシングの行動制御システムを構築し、センシング情報学の実用化の例を示した。 (研究項目2)研究を総括し、実用的な実環境下における画像認識を含む、さまざまなセンシングシステムの構築の基礎となり得る、能動計測の普遍的アプローチ構築の理論を確立した。 本研究の目的は、新しい概念に基づく能動画像センシングのためのシステム構築を通して、一般的な能動センシングのための情報学を確立することにある。そのため、画像センシングのみならず、広く、能動センシングに携わる国内、国外の研究者と研究交流を深める機会を多く設けた。国内外の学会にて、積極的に研究成果を公表した。
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Research Products
(10 results)