2009 Fiscal Year Annual Research Report
超解像制御とソフトスペック制御-超低解像度信号による高機能システムの実現-
Project/Area Number |
21360202
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉江 俊治 Kyoto University, 情報学研究科, 教授 (80171148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 将人 京都大学, 情報学研究科, 講師 (20323826)
東 俊一 京都大学, 情報学研究科, 助教 (40420400)
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Keywords | 量子化器 / 離散値信号 / 線形制御系 / 非線形系 |
Research Abstract |
本研究の目的は,低解像度信号に基づいて目標機能を実現する次世代制御理論を構築することにある.本年度については下記の成果を得た. (A)情報圧縮(量子化入力に基づく超解像制御): 申請者らが,近年進めている動的量子化器に関する研究を基にし,特に複数のサンプリングレートが存在する場合について,最適性能および最適動的量子化器の構成法に関する基礎的結果を得た.またフィードバック制御系の枠組みでの最適性を考え,その性能限界についても考察した. (B)情報復元(量子化出力に基づく超解像制御): 低解像度の出力センサ情報と,システムモデルの事前情報に基づき,時系列信号の適切な処理によって本来のシステム状態に関する情報を復元する手法について検討した.特に,動的システムのモデル情報を用いて,状態に関する拘束条件を陽に考慮し,凸最適化問題として定式化する手法を考案した.基礎的な有効性については数値例等で検証したが,計算負荷の大きさや,モデルの不確かさに対する対処法などいくつかの解決すべき課題があきらかとなった.これについては,継続して研究する. (C)ソフトスペック制御:(緩和表現された制御仕様と,その低解像度信号による達成) 本年度は「ソフトスペックとして指定しうるふるまいとは何か」について,文献調査をするとともに,概念検討をおこなった.
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