2011 Fiscal Year Annual Research Report
光学的手法によるリアルタイム非接触振動計測法の開発と非破壊検査への応用
Project/Area Number |
21360217
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松田 浩 長崎大学, 工学研究科, 教授 (20157324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 吉郎 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50242003)
河村 進一 呉工業高等専門学校, 准教授 (70315224)
森田 千尋 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (60230124)
才本 明秀 長崎大学, 工学研究科, 教授 (00253633)
森山 雅雄 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (00240911)
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Keywords | 光学的手法 / 非破壊検査 / 振動計測 / リアルタイム |
Research Abstract |
本研究では、構造物の健全性診断の際に必要となる空間的に分布したミクロからマクロに至るまでの劣化・変状を容易に取得する計測法として、光学的計測法による変位・ひずみ計測技術を振動計測に拡張するとともに、レーザドップラ振動計測と併用して、実時間・非接触振動計測によるロバスト性の高い非破壊検査手法を確立することを目標として研究を進めた。研究実績の概要を以下に示す。 (1)非接触全視野非破壊試験法の改良・開発 ・導入・改良したレーザーシェアログラフィシステムのクラックや積層の剥離や接着不良等の欠陥の検知への有効性について検討した。 ・高速度カメラによる非接触動的変位計測システムを用いて振動計測へ応用し、その有効性について検討した。スペックル干渉計測よりも精度は劣るが、レーザ光を用いていないので、ロバスト性の高い計測装置を開発できる。 (2)常時微動計測に基づく構造同定および健全度評価法への適用性の検討 ・2台のLDVを用いて固有振動モードを計測した。計測結果をFEM解析結果と比較することにより、本計測方法の有効性について検討し、低次(1~3次)のモードならある程度計測できることを確認した。 ・実橋梁の橋脚(耐震補強前後)を対象として、全体振動モードを有限要素解析およびレーザドップラ速度計(LDV)による振動試験を実施した。耐震補強前後の固有振動数の変化を実振動計測および振動解析で確認することができた。
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Research Products
(37 results)