2012 Fiscal Year Annual Research Report
空気注入による格段に安価な液状化対策工法の確立と地盤内環境への影響
Project/Area Number |
21360226
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡村 未対 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (50251624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安原 英明 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (70432797)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 液状化 / 飽和度 / 遠心模型実験 / 液状化対策 |
Research Abstract |
本研究では、地盤中に直接空気を注入し地盤を不飽和化することによる格段に安価な液状化対策法を確立し、設計法を提案することを目的とした。そのために、現状でネックとなっている要素技術課題の解決を図った。 (1)空気注入時の地盤および構造物の変状メカニズムの解明と合理的な注入方法の検討:遠心模型装置を用いて空気注入実験を行い、空気注入中の水圧、空気圧、飽和度の地盤内分布と注入圧の関係を明らかにした。また注入前後に複数地点においてコーン貫入試験を行うことにより、貫入抵抗の変化から地盤のゆるみ領域を特定し、緩みの発生する条件を明らかにした。また、水-空気の二相流解析を行い、これによって、空気注入による地盤の不飽和化挙動を精度良く予測できることを明らかにした。 (2)不飽和化による液状化対策効果の発現メカニズム:部分的に不飽和化した地盤の動的遠心模型実験を行い、飽和-不飽和の境界領域での水圧相互作用をある程度解明した。例えば、飽和度90%で幅が2mの不飽和領域の存在により、周辺の不飽和領域内のある程度範囲で液状化強度が増加することがわかった。 (3) 構造物の液状化対策法としての有効性を遠心模型実験により検証した。構造物は盛土とし、未改良地盤(飽和地盤)と対策範囲を変えた対策地盤(部分的に不飽和領域を設けた地盤)の実験、および地盤の相対密度を変えた実験を行い、不飽和化による液状化対策効果を液状化強度の異なる地盤について多角的に検証した。 (4) 不飽和化による液状化強度増加率が土の体積ひずみポテンシャルによりユニークに評価できることを砂質土を対象とした試験により明らかにしてきたが,塑性を有するシルトについても検証した。その結果,塑性指数が80の粘土を20%混合した砂では,不飽和化による強度増加率はきれいな砂のそれよりも低下することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)