2010 Fiscal Year Annual Research Report
シティズンシップ教育アプローチによるMM教育のカリキュラム構築
Project/Area Number |
21360246
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松村 暢彦 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80273598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 聡 京都大学, 工学研究科, 教授 (80252469)
唐木 清志 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (40273156)
谷口 綾子 筑波大学, システム情報工学研究科, 講師 (80422195)
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Keywords | モビリティ・マネジメント / モビリティ・マネジメント教育 / シティズンシップ教育 / 教育カリキュラム / 教育効果指標 |
Research Abstract |
モビリティ・マネジメント教育の理論化が不十分、MM教育プログラムが限定的、MM教育の効果を計測する心理尺度、行動尺度が未統一などの課題があげられる。そこで、MM教育をシティズンシップ教育の一つのアプローチとして位置づけて、教育の理論化をはかり、その理論に基づいてMM教育プログラムと教育効果の指標を開発することにむけて研究を実施した。今年度は以下の項目を達成することができた。 1. 土木計画学と社会科の連携の理論化 社会問題が社会的ジレンマ構造にあることに着目し、実社会での対策を立案し実施していく土木計画学の学問領域とそのような対策の前提となる公民的資質の涵養を目的とする社会科には親和性があることを明らかにした。また、そのような観点から、戦前の社会科の教科書をひもとき、その当時から土木計画学的な観点が社会科に含まれていることを示した。 2. MMのプログラムの多様化 国内のMM教育プログラムのほかにも、オーストラリアやアメリカにおける学校におけるモビリティ・マネジメントの教育プログラムやシティズンシップ教育プログラムについても情報を収集し、整理を行った。また、その整理した成果を活かして、MM教育の多様化として、絵本「ピン・ポン・バス」を使った小学校低学年用のMM教育プログラムの立案と実施、小学校高学年を対象とした地域の産業を題材としたMM教育プログラムの立案と実施をすることができた。 3. MM教育プログラムの指標化 これまでのMM教育の効果指標をとりまとめるとともに、健康指標を取り入れて従来から行われてきたトラベル・フィードバック・プログラムの効果を明らかにした。
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