2011 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障碍者のQOL向上のための街歩き支援ハイブリッド携帯電話ナビ実用化研究
Project/Area Number |
21360247
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
内田 敬 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60203535)
|
Keywords | 交通工学 / ITS / バリアフリー / ユニバーサルデザイン / 歩行者 / RFID / ケータイ / まちナビ |
Research Abstract |
視覚障碍者が晴眼者に遜色なく買い物や街歩きを楽しむことを支援する歩行者ナビ実用化研究である。利用者機器として市販GPS携帯電話を利用し、視覚障碍者に必要な機能、すなわち、(1)交差点などで屈折方向を誤らないために必要な詳細位置特定精度または詳細な歩行支援情報,(2)環境音の聴取を阻害しないナビ信号・指示,(3)目的施設・店舗などの確実・高精度な通知、を付加する。中期的(5~7年程度)に実用化されることを狙って、研究を継続している。 研究計画の骨格は、6ヶ月程度を単位として漸進的に繰り返して実施する実験(視覚障碍者を被験者とする)により成り立つ。実験サイトはこれまで2つ設けてきた。「大学サイト」は学内の中層ビル、「公園サイト」は大阪市内の大規模都市公園と地下鉄駅を含む市街地である。それぞれの主目的は、大学サイトは「電子案内板」、ハイブリッドまち情報ナビサイトに関係する課題の検討と試用システムの予備試験、公園サイトはGPS連携すなわちハイブリッド位置特定とことばの地図に関わる検討である。 研究第3年度(最終年度)にあたる本年度(2011,平成23年度)は、以下の研究実績・成果を上げた。 1)昨年度までに実施した屋外でのGPS連携ナビに関する成果を洗練化するとともに、屋内外をシームレスに案内するナビの実験システムを作成した。そして、大学サイトにおいて、その挙動を確認した。 2)上記実験の成果を、視覚障碍者ナビ技術指針(素案)としてまとめた。
|