2012 Fiscal Year Annual Research Report
高精細ダウンスケーリング手法によるアジア地域の将来大気汚染物質排出量マップの作成
Project/Area Number |
21360254
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
倉田 学児 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90283506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河瀬 玲奈 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90378852)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大気汚染防止・浄化 / 二酸化炭素排出削減 / ダウンスケーリング / モデリング |
Research Abstract |
本年度は,研究計画に沿って,以下の研究を実施した。 1) 1995年~2005年の排出量推計の検証: これまでに構築したGISプラットフォーム上のダウンスケーリング手法を用いて1995年, 2000年, 2005年の高精細大気汚染物質排出量マップを作成し,このうち人工衛星データから検証可能なNOx,CO, 微小粒子状物質について,特にアジアの巨大都市圏を対象として比較を行い,排出量データの妥当性について検証を行った。 2) 将来推計のための交通量推計モデルの整備および沿道濃度予測モデルの構築: 排出量データのダウンスケーリングの空間配分指標として必要な情報のうち,特に交通量データに着目し,詳細な道路網への交通量の配分手法を構築すると共に,道路沿道における汚染物質の拡散モデルを用いて,沿道部での濃度分布を推計するモデルを構築した。 3) モデルの統合と将来インベントリの作成: 中長期的な温室効果ガス削減のために提案されている複数の社会・経済シナリオに記述されたアジア各国の将来のサービス需要量推計を元にして,各国のエネルギーサービス部門における活動量を推計し,そこから本研究で構築したダウンスケーリング手法を適用して,2020年,2030年,2050年時点でのSO2, NOx, CO, NMHC(非メタン炭化水素), SPM(BC, OC, 土壌粒子, 硫酸塩等), CH4, NH3の排出量マップを作成した。これらの排出量について,他の研究グループで提案されている排出量データと比較・検証を行い,妥当性を確かめた。また,将来の技術選択モデルを構築して,各シナリオ下での対策技術の導入プロセスを評価できるエンドユースモデルの組み込みを行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)