2011 Fiscal Year Annual Research Report
変位計測に基づく健全度診断システムの構築と実建物の加振実験による検証
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21360271
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
西谷 章 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70156074)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大泊 巌 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (30063720)
仁田 佳宏 足利工業大学, 工学部, 准教授 (10318834)
三浦 悟 鹿島建設, 技術研究所, 研究員 (20374027)
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| Keywords | 構造ヘルスモニタリング / 層間変形 / 層間変位計 / 健全度診断 / 診断アルゴリズム / 履歴形状 / 損傷層 / 質点系モデル |
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| Research Abstract |
資源の有効利用、建物の長寿命化、地震後の迅速で的確な健全度診断などの要求に応えるものとして、構造ヘルスモニタリングが近年大きく注目されている。本研究は、層間変位計測に基づく新たな概念による建築物健全度診断技術の確立を目指し、平成21-23年度の3年間にわたって実施された。平成23年度はその最終年にあたり、とりまとめの年となる。
地震直後等の建物健全度判定においては、各階の層間変形情報が直接的な指標となりうるが、非接触型の層間変位計は実用化されておらず、加速度計情報、速度計情報をもとにした判定がその中心となっていた。異分野の研究者からなる本研究グループは、申請時点ですでに層間変位計を開発し、層間変位センサ試作品を完成させており、この3年間、層間変位計の改良、健全度診断アルゴリズムの構築、2回の実建物の加振実験による検証を行ってきた。
平成23年度の研究としては、22年度に構築した立体フレームモデルを対象とした健全度診断アルゴリズムの簡易版として、質点系モデルを対象とした診断アルゴリズムの構築を行っている。この「簡易版」では、層間変形情報のみから、各層の履歴形状を推定することを目指した。複数層の層間変位情報と履歴形状に関する情報は、損傷層の特定および損傷程度の判定に有用である。得られた診断結果を、立体フレームモデルによる結果と比較して、その有効性も確認している。
加えて、最終年度として、層間変位計測に基づく健全度診断のためのプロトタイプの構築に向けて、実建物を利用した有効性確証実験の結果も踏まえて3年間の研究成果を取りまとめた。
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Research Products
(4 results)
