2011 Fiscal Year Annual Research Report
建築環境シミュレーションの高度化に対応できる新たな気象データの開発に関する研究
Project/Area Number |
21360279
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
井川 憲男 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 特任教授 (80398411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤坂 裕 鹿児島工業高等専門学校, 校長 (20094112)
永村 一雄 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60138972)
曽我 和弘 鹿児島大学, 工学部, 准教授 (00336322)
二宮 秀與 鹿児島大学, 工学部, 教授 (90189340)
松本 真一 秋田県立大学, システム科学技術部, 教授 (70209633)
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Keywords | 気象データ / シミュレーション / 建築環境 / 天空放射輝度分布 / 天空輝度分布 / 分光日射量 / 拡張アメダス気象データ / 将来気象データ |
Research Abstract |
1.定常的な気象観測と取得データのデータベース化 由利本荘・大阪・鹿児島の気象観測所における連続測定を継続した。大阪のデータをモデルとして基本フォーマットを作成し、6年間の測定データを内蔵するデータベースを完成させた。 2.気象要素推定モデルの整備・再検証 大阪における2006年から2011年の6年間の測定データを基に、これまでに提案していた天空放射輝度・輝度分布モデルを改良し、現状で最も高精度な推定式を完成させた。また、既提案の日射量から紫外放射量を推定する数式についても新たな検証を加え、さらなる改良の糸口となった。 3.次世代の拡張アメダス気象データの作成および発行 拡張アメダス気象データは、これまで初版(1981年~1995年)と第2版(1981年~2000年)が公開されていた。これに年数を追加する作業を行い、2007年までのデータを追加する作業を完了した。初版、第2版では、15年間、20年間の全地点のデータがひとつのファイルに収録されていたが、1981年に遡って、年別に全地点のデータを一つのファイルとした。これにより,2001年以降は年別に全地点のEA気象データを公開できるようになった。これらはWeb上で公開予定である。また、アメダス気象データから拡張アメダス気象データへの生成プロセスをルーチン化し、当該年と拡張アメダス気象データの提供可能年との間を短縮させる見通しがついた。さらに、従来は1時間間隔データであったが、2000年以降の国内55地点における1分間隔データの基礎データが作成された。 4.将来標準年気象データの作成 気象庁による地球温暖化予測情報第6巻を利用した将来気象データの開発方法を整理した。地球温暖化予測情報に将来の目積算全天日射量、日平均大気放射量を補充する手法を整理した。また、時別の将来気象データを生成する方法を示した。
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Research Products
(8 results)