2010 Fiscal Year Annual Research Report
密閉化された床下構造の浸水被害と室内環境への影響に関する研究
Project/Area Number |
21360284
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
大澤 元毅 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 部長 (20356009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 宇 工学院大学, 工学部, 教授 (50370945)
鍵 直樹 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 室長 (20345383)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 講師 (80469246)
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (50293494)
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Keywords | 建築環境 設備 / 空気環境 / ダンプネス / 水害 / 微生物汚染 |
Research Abstract |
本研究では,近年地球温暖化に伴って拡大傾向にある洪水(浸水)が,省エネルギーと居住性改善をめざして断熱気密性の高められた住宅へ及んだ場合に,建物と居住者の健康が被る影響を,実測調査等により明らかにし,その様相解明と的確な対策立案に資する知見整備を行うことを目的とした。 今年度は,下記の項目について検討を行い成果を得た。 ・被害実態と対応状況の把握 水害対応経験のある市町村レベルの担当団体・職員及びハウスメーカーへのヒアリングを継続すると共に,ハウスメーカーに対するアンケート調査の準備(予備調査試行と調査書式作成)を行った。 ・保健所(回答28か所)及び被害住民(回答379世帯)に対するアンケート調査 保健所職員及び被害住民に対してアンケート調査を実施し,浸水被害後の対応状況と健康状態についての情報の収集を行った。結果として,浸水被害のあった住宅については有意なカビ発生の増加、住民については,有意な健康影響増加が見られ,今後の対策の必要と方向性を明らかに出来た。 ・浸水被害に関する実態調査の準備 上記ヒアリングを元に,空気環境測定に必要な項目について検討を行い,測定手法と機器について検討・準備を行った。
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