2009 Fiscal Year Annual Research Report
変革する時代における新世代学校施設推進の課題と体系化に関する研究
Project/Area Number |
21360289
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮本 文人 Tokyo Institute of Technology, 教育環境創造研究センター, 教授 (20143688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藍澤 宏 東京工業大学, 教育環境創造研究センター, 教授 (70167766)
菅原 麻衣子 東京工業大学, 教育環境創造研究センター, 助教 (90361790)
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Keywords | 学校建築 / 小学校 / 中学校 / オープンスペース / 教科教室型運営方式 |
Research Abstract |
小中学校を対象に、次の3つの側面の研究を統合して、今後の新しい学校建築の計画・設計にあり方を提案するものである。平成21年度は研究の第一段階として、以下のように資料、データ、文献等の収集を中心にしながら、分析手法の開発・検討を行うと共に、日本と欧米の学校建築の相違に関する一端を把握した。具体的には次のとおりである。 (1) 研究課題I 先進事例における空間利用変化からみた学校施設計画の課題 小中学校を中心に過去30年間における先進事例の学校施設を主に対象としてリストを作成すると共に、建築雑誌から平面図等資料を収集した。また、日本および米英を中心に書籍、雑誌、WEBサイトで先進事例の資料収集を行ない、米英の学校における教育体系,学校施設体系の資料を収集した。これらの研究の過程において、日本において1980年代初頭から学校建築研究者や国が推進し、建築家が設計してきたオープンスクールは、英米では1970年代に栄え、1980年代初頭にかけて急激に衰退したのとは反対の動きであったことが明白になった。 (2) 研究課題II 学習活動の多様化に対応する学習空間利用計画の方向性 書物、雑誌等から調査の対象とする学校を選定、リストの作成を通して検討を行い、いくつかの学校で訪問面談・観察調査を行った。今回は、授業において学習内容、学習活動、学習集団、学習形態等の相互関係を規定するオープンスペースにおける家具配置に関するデータを収集し、学習空間と家具配置の記述方法を開発した。 (3) 研究課題III 授業編成の多様化に対応する教室整備の方向性 書物、雑誌等から調査の対象とする中学校を選定、リストの作成を通して調査対象校の検討を行った。中学校の場合、教科ごとの必要教室の整備は、学習指導要領と学校の教師数に基づき作成される時間割に依存する。ただし、時間割は、いくつかの条件下で、より少ない教室数で運営できるものを作成することが重要となる。そこで、時間割作成方法について検討を行った。
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Research Products
(6 results)