2011 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティ・バイシクルの地域特性を配慮した適応可能性についての研究
Project/Area Number |
21360297
|
Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
青木 英明 共立女子大学, 家政学部, 教授 (40265749)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 尚 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80205145)
中村 文彦 横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (70217892)
大森 宣暁 東京大学, 工学(系)研究科, 准教授 (80323442)
高見 淳史 東京大学, 工学(系)研究科, 助教 (40305420)
|
Keywords | コミュニティ・バイシクル / 自転車の共同利用 / ステーション / ヴェリブ / バークレイズ・サイクル・ハイア / モビリティマネジメント / 名チャリ / シクロシティ |
Research Abstract |
2010年にわが国初めての本格的な欧州型の自転車共同利用事業をシクロシティ社(フランスJCdecaux社)が富山市で開業した。我々の研究会がその立ち上げと広報で協力をしたことから、この事業のステーション間のトリップデータを解析する機会が得られた。同年研究会とシクロ社との契約を締結して一連の調査を実施した。富山の自転車トリップデータに加えて、東京大学および横浜国立大学の交通研究室が並行して上記会員に対するアンケート調査も実施し、複数の論文をまとめた。2010年は、名古屋市、札幌市ほか国内の複数の自治体で自転車共同利用が本格化した年であり、国土交通省の都市・地域整備局の進める自転車連絡協議会も会議やネットによる情報を提供し始めた。科研のプロジェクトは、予定通りの海外自転車事業の実態調査と現地研究者との情報交換を行い、また英国ロンドンで開始したばかりのBarclaysCycleHire計画の担当者と連絡を取り、2011年には日本で初めての講演会を開催した。同じく、フランスのラ・ロッシェル市の副市長を呼んで、最先端の自転車事業の講演会も開催することができた。 現在国内の事業は、省庁の補助金による社会実験から、自治体、コンサルタント、一企業が主体となったものまで多種の事業者が参入する状態で、規制緩和、行政の支援、経営の知識不足、資金問題、スポンサーなど多くの問題を抱え規模が零細のままでいるが、海外事情を公開することで知見かかわる情報提供にも役立つと自負している。また、WEBにおけるサイトを運営し、新規事業者への相談にも応じている。活動の延長として、1012年には東大本郷、横浜国立大学キャンパスでの社会実験も開始している
|
Research Products
(3 results)