2010 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄の集落空間における伝統的人工林「抱護」の形態と機能に関する研究
Project/Area Number |
21360300
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Research Institution | Toyama University of International Studies |
Principal Investigator |
浦山 隆一 富山国際大学, 現代社会学部, 教授 (10460338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澁谷 鎮明 中部大学, 国際関係学部, 教授 (60252748)
仲間 勇栄 琉球大学, 農学部, 教授 (70142362)
山元 貴継 中部大学, 人文学部, 准教授 (90387639)
鎌田 誠史 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科, 助手 (70512557)
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Keywords | 景観・環境計画 / 抱護林 / 沖縄 / 集落空間 / 風水思想 |
Research Abstract |
今年度は5月に年間計画・スケジュール事前調整会(富山国際大)を行った。6月の第1回研究会においてプロジェクト別分担者を決め、(1)保安林(2)仲松抱護観(3)古文書「抱護」抽出(4)地籍資料(5)一筆調査資料の土地利用図化(6)多良間分析のテーマに分かれて連携して作業を進め、現地調査も担当者別に行動する事を決定した。8月には仲間が多良間地籍図収集、山元・鎌田が宮古島の地籍図収集と保安林現地確認を行った。9月1日~5日の韓国・木浦大学でのセミナー及び海岸部「村の林」調査には、澁谷・山元と研究協力者:陳・崔・金・李の6名が参加、3篇の研究発表を行った。また9月には鈴木が石垣で「北木山風水記」の記述実地検分と那覇・旧久米村の文献調査を行った。 9月の第2回研究会では、仲間より抱護の基本文献・蔡温『山林真秘』の現代語訳に続き『樹木播植』の翻訳業績が報告され、鈴木からは由緒不明とされていた「抱護」の文字が『地理人子須知』に由来するとの指摘が注目を集めた。11月は今帰仁村今泊集落の集落構成調査とフクギ屋敷林分布調査を、研究協力者・齊木崇人を招き、仲間研究室大学院生と合同で行った。また今泊集落の土地利用の分析図作成は鎌田が担当した。3月には、鈴木が沖縄本島中・南部集落調査を、山元は宮古島・多良間島の土地台帳調査を単独で行った。さらに浦山・澁谷は井整然型集落発生前の中世集落における屋敷抱護林の可能性調査のため、さらに発展的テーマの予備調査として与論町城集落の踏査を行った。
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Research Products
(15 results)