2009 Fiscal Year Annual Research Report
異方性ナノ反応場におけるテーラーメイド無機ナノクリスタル創製
Project/Area Number |
21360338
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大原 智 Osaka University, 接合科学研究所, 准教授 (00396532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和好 大阪大学, 接合科学研究所, 助教 (40437299)
譚 振権 大阪大学, 接合科学研究所, 特任研究員 (70526201)
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Keywords | ナノ構造 / セラミックス / カーボン / プロセス |
Research Abstract |
本研究ではまず、セラミックスナノクリスタルの結晶成長が有機分子等の部分的選択キャッピング効果により精密に制御可能な異方性ナノ反応場に関する基礎技術を確立する。これにより、液相プロセスにおけるテーラーメイドセラミックスナノクリスタル製造の技術基盤の構築に資する。また、異方性ナノ反応場を気相プロセスにも展開し、ユニークな形態の新規カーボンナノ材料の創製に挑戦する。さらに、ナノ材料を高次に集積化させた多元ナノ構造体の作製を試み、革新的性能を有する燃料電池、触媒、バイオセンサー等への応用展開を図ることを目的とする。 本年度はまず、錯体化学を駆使しキャッピングする有機分子の量がセラミックスナノクリスタルの結晶成長機構に及ぼす影響を系統的に検討し、液相プロセスにおける異方性ナノ反応場形成機構の確立を試みた。具体的な材料としては、固体酸化物形燃料電池、触媒、バイオセンサー、医療等への応用の観点から、機能性セラミックスを対象とし、種々のサイズ・形状を有するナノクリスタルを合成し、それらの基礎物性等を評価した。 また本年度は、物理的に強力衝突させる鉄鋼材料(ボール)の種類、異方性ナノ反応場を意図的に導入するためのナノ粒子の種類・サイズ、衝突エネルギー、反応場の温度・雰囲気等を系統的に変化させ、カーボンナノ材料の形態や生成量に与える合成条件を検討し、反応機構の解明を試みた。これにより、本新規物理的プロセスによるテーラーメイドカーボンナノ材料合成の基礎技術を構築し、特にユニークな形態のカーボンナノチューブの合成や新しい形態のカーボンナノ材料(ナノリングやナノチェーン等)の創製を試みた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
大原智, 佐藤和好(分担執筆)
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Journal Title
究極のかたちをつくる(1.4ナノ粒子の構造を自在に制御する)(日刊工業)
Pages: 269(38-46)
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