2009 Fiscal Year Annual Research Report
走査型電気化学ナノ顕微鏡の開発と局部界面反応発現機構・速度論の解明
Project/Area Number |
21360350
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伏見 公志 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 准教授 (20271645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金野 英隆 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50002316)
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Keywords | 走査型電気化学顕微鏡 / 局部界面反応 / 発現機構 / 速度論 / 微小電極 / 高面分解能 |
Research Abstract |
1SECM用ナノプローブの作製 光学ガラス上にLIGAにより白金細線パターンを真空蒸着し、絶縁被覆した構造を有するナノプローブを作製した。ポテンショスタットを用いて作製した電極特性を電気化学的に評価し、結果をLIGA加工にフィードバックさせた。さらに、電極部位をカーボンとするナノプローブの作製方法を検討し、電極代表長さサブマイクロメートルの微小リング電極および微小ダブルリング電極の開発に成功した。 2高面分解能SECNシステムの開発 1において開発したナノプローブをXYZ精密ステージに搭載し、試料表面近傍を走査、制御できるシステムを開発した。ナノプローブ電極および試料電極の電気化学情報をレーザー光学系による位置情報に組み合わせた高面分解能SECNシステムの仕様を決定した。 3下地金属の結晶組織および組成解析 硫酸水溶液中、多結晶鉄の溶解速度の面方位依存性を、モデル試料(焼鈍材)を用いて検討した。110<111<001面の順に腐食速度が大きいこと、鉄の溶解反応は対となる水素発生反応のカソード支配を受けることを見出した。
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