2010 Fiscal Year Annual Research Report
スマートストトラクチャ素子を活用した翼型失速回避制御システムの構築
Project/Area Number |
21360412
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李家 賢一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20175037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂田 保人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (50216488)
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Keywords | 航空宇宙工学 / 流体工学 / 剥離流 / 流体制御 |
Research Abstract |
翼型上に生ずる層流剥離泡は、迎角を上げていくと突如崩壊し、翼型失速を引き起こす。現在のところ層流剥離泡の崩壊を予測することのみならず崩壊のメカニズムも未だ完全には解明されていない。本研究では層流剥離泡崩壊の抑制と翼型失速の回避を目的とした「剥離泡崩壊制御板」について、より効果の高い失速制御を可能とする機構と失速制御手法を確立することを目的とする。そのために、剥離泡崩壊の原因と考えられる剥離泡から放出される渦構造の生成を制御するスマートストラクチャ制御機構を用いて剥離流れ場の制御を試みる研究を行っている。 研究2年目である平成22年度は、 ・コード方向にある程度柔軟に変化する剥離制御板構造について実験結果をまとめ、学会発表を行った。 ・コード方向に形状変化する剥離制御板構造を用いた風洞実験を継続し、その効果を確認した。そのなかで複数の制御板を組み合わせることで単独の制御板の場合よりも翼型上に生じた剥離泡の崩壊が高い迎角まで抑制される場合が確認された。 ・初年度に整備したPIV流速計装置の計測精度の確認試験を行った。 ・PIV流速計装置を用いた制御板まわりの流れ場の流速を測定する予備実験を行った。 ・上記した複数の制御板を組み合わせた場合の効果を詳しく調べるための風洞試験を行った。この複数の制御板の組み合わせの効果は特に新たな知見であったため、詳細な検討を行った。 ・剥離制御板の動作を制御する機構についても動作機構の製作と制御機構装置の検討を継続した。 ・論文公表ならびに学会発表を行った。また本研究に関連する翼の空力特性に関する実験結果ならびに翼の抵抗変化に関する検討結果をとりまとめて公表した。
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Research Products
(8 results)