2010 Fiscal Year Annual Research Report
AEマルチプレットを用いた貯留層リアルタイムモニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
21360443
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
浅沼 宏 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (50250717)
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Keywords | 誘発微小地震 / AE / マルチプレット / 3D-TFC / インバージョン / マグニチュード / 水圧刺激 / 能動的地熱開発 |
Research Abstract |
本研究はAEマルチプレットの特徴を利用した一連の解析技術をリアルタイムモニタリング技術として実用化するための手法,およびシステムの開発を目的として実施している。本年度の成果は以下の通りである。 (a)周波数領域でのマルチプレット逐次クラスタリング法の開発 -マルチプレットに分類されないイベントの物理的意味について検討した。 -マルチプレットの逐次クラスタリングアルゴリズムを検討し,コード化を行った。 -帯域制限がマルチプレット検索結果に与える影響を検討した。 (b)AEマルチプレット源の時空間解析による水圧刺激プロセス評価法の開発 -貯留層形成プロセスのリアルタイムモニタリングのために必要な情報の視覚化手法について検討し,基本的なコードを作成した。B10 (c)AEマルチプレットと大マグニチュードAEとの関連性の解明 -AEマルチプレットを用いた大マグニチュードAE発生リスクの評価法を検討するとともに,コード化のための具体的アルゴリズムを検討した。コードを試作した。 -バーゼルで取得した実データを解析し大マグニチュードAE発生前後におけるマルチプレットの発生状況を検討した。 (d)AEマルチプレットを音源とする水圧刺激領域内部および近傍の反射イメージング/トモグラフィ法の開発 -平成21年度に開発したAE反射法の性能をシミュレーションにより評価した。これにより本手法が標準的な手法であるデフラクションスタック方に比して高い分解能および信頼性を有していることが明らかになった。本手法をソルツ,バーゼル地熱フィールド,アネスCCSフィールドで記録したデータへ適用し,反射イメージングを行った。得られた反射イメージと坑井データ,検層データ,地質データ等を比較し,本手法の有効性について検討した。
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Research Products
(6 results)