2009 Fiscal Year Annual Research Report
弾性波減衰特性を考慮したメタンハイドレート濃集帯評価法の構築と濃集機構の解明
Project/Area Number |
21360445
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 潤 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (70282499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 賢策 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50188421)
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Keywords | メタンハイドレート / 弾性波減衰特性 / 地震探査 |
Research Abstract |
減衰特性が未解明な周波数領域・波動モードでの減衰解析法の構築・適用を実施した。 (1)ウォークアウェイVSPデータ(オフセットVSPデータも含む)のS波減衰解析 国内基礎試錐調査において取得されたウォークアウェイVSP記録(基礎試錐「南海トラフ」、基礎試錐「東海沖一熊野灘」)を入手し、S波抽出作業を実施し、2種類(Spectral Ratio法、Centroid Frequency法)の減衰解析手法により予備的に減衰解析を実施した。VSPのS波減衰特性を明らかにしたのは世界でも極めて例は少ない。 (2)BARS検層データのP波・S波減衰解析 国内基礎試錐調査において取得されたBARS検層データ(基礎試錐「東海沖一熊野灘」)をり入手し、P波とS波(正確には変換S波)の初動波形を抽出し、Spectral Ratio法、Centroid Frequency法、mean-median shift法による減衰解析を予備的に行った。また、音波検層データの問題として、震源と地層とのカップリングの効果ならびに散乱現象の効果を評価した。 (3)海上地震探査データのP波減衰解析 減衰解析プログラムの整備・構築としてQVO法のプログラム化を実施し、国内基礎物理探査において取得された海上地震探査データ(2次元基礎物理探査「東海沖~熊野灘」)に予備的に適用し、既存の音波検層ならびにVSP記録により得られた減衰結果あるいはMH飽和率との関係を調査した。また、地層の互層に伴うチューニング効果について数値実験データにより評価した。さらに、反射法地震探査における散乱現象の影響についても評価した。
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Research Products
(17 results)