2011 Fiscal Year Annual Research Report
弾性波減衰特性を考慮したメタンハイドレート濃集帯評価法の構築と濃集機構の解明
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21360445
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 潤 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70282499)
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Keywords | メタンハイドレート / 地震波減衰 / 岩石物理モデル / 周波数依存性 / 地震探査 |
Research Abstract |
本研究は、弾性波減衰特性に着目したメタンハイドレート層評価法に関するこれまでの応募者らの研究成果を踏まえ、さらに研究を進展させることにより、当該手法の背景となる地震波減衰現象の広範囲周波数領域での解析・把握と、それに基づく包括的な理論・モデルを完成させ、当該手法の適用可能性について結論を出すことを目的とした。また、減衰特性以外の物理特性との融合による評価手法についても検討し、さらにメタンハイドレート集積メカニズム等の地質モデルを加味することによるメタンハイドレート層に関する統合的な評価法を提示することも目指した。地質学的検討を行う研究分担者の逝去により、地質モデルを加味した統合的な評価法の提示には至らなかった。しかしながら、音波検層データ・海上地震探査データ・室内実験データから減衰解析を行う際に問題となる散乱減衰、Tuning効果などの検討を詳細に行うことにより、地震波減衰特性を利用してメタンハイドレート層の特徴を把握することの技術的困難性を整理・抽出し、その解決法を提示することを部分的に達成した。さらに、地震波減衰現象の周波数依存性、波動モードによる差異を正確に解析する手法を開発することにより、ミクロスケール(室内実験)、メソスケール(音波検層、BARS検層)、マクロスケール(VSP、地震探査)など、スケール毎の減衰現象を説明する物理モデルを構築するための基礎物性抽出法の確立を部分的に達成した。マルチスケールでの岩石物理学的モデルを構築し、地震波減衰現象に着目してメタンハイドレート濃集帯を探査する理論体系を確立することが今後の課題となる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)