2010 Fiscal Year Annual Research Report
メカノケミカル法を利用したZNOを基盤とした可視光応答型抗菌触媒の製造
Project/Area Number |
21360448
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
張 其武 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (30292270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 文良 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (10007198)
加納 純也 東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (40271978)
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Keywords | メカノケミカル / 光触媒 / 酸化亜鉛 / ドーピング |
Research Abstract |
本研究の目的は、酸化亜鉛に窒素、硫黄ならびに炭素を粉砕法を利用したメカノケミカル・ドーピング法を確立し、可視光応答抗菌機能の向上を目指すことにある。 初年度目では、窒素(N)と炭素(C)の酸化亜鉛(ZnO)へのドーピングを行った。 二年度目では、窒素(N)と硫黄(S)の酸化亜鉛(ZnO)へのドーピングを行った。 ZnOへのN-ドーピングは、N含有化合物(尿素、炭酸アモンニウム)をZnOと混合粉砕し、その産物を200~400℃の間で加熱して調整した。ZnOへのS-ドーピングは、エタノールとポリビニルアルコールをZnOと共に粉砕して調整した。これら元素のドーピング量制御については、ZnOに対して添加物がよく分散している試料ほどドーピングが進行し易いことが明確になった。さらに、窒素と硫黄との二元素ドーピングも行った。その割合によりドーピングした試料の光触媒性質への影響を調べた。 加熱温度が200℃~400℃の温度範囲ではドーピングが進行し易いことも分かった。一方、加熱雰囲気の影響では、窒素ドーピングは、空気中の加熱で、硫黄ドーピングは、非酸素雰囲気は必要である。また、400℃以上の加熱は、ドーパントとしてのNやS化合物が熱分解し、ZnOへのドーピングが達成し難いことが判明し、結果として調製した光触媒試料の性能が低下することも判明した。 これら3種類の触媒単独またはこれとZnOとの混合物に対して可視光照射下でNOの分解試験を行った。非金属元素ドーピングしたZnO試料とZnO原料との混合粉砕試料は高い光触媒性能を評価した。
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