2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストンの化学修飾を介したヌクレオソーム構造変換反応の解明
Project/Area Number |
21370052
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (70242089)
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Keywords | 遺伝子 / 酵素 / 生体分子 / 構造変換 / 蛋白質 / 発現制御 |
Research Abstract |
ヌクレオソーム構造変換反応機構の解析については、ヒストン(H3-H4)2四量体から2個のH3-H4二量体への変換(Nature, 446, 338-341, 2007)及びヒストン化学修飾からヌクレオソーム構造変換への反応機構(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 107, 8153-8158, 2010)に関する重要な知見を、構造解析、生化学的及び遺伝学的解析を通して、世界に先駆けて得た。次の課題のひとつとして、以下の疑問の解明に着手した。ヒストンの化学修飾とヌクレオソーム構造変換反応の関係は、ヒストン化学修飾が起こるテイル領域と、ヌクレオソーム構造変換反応が起こるコア領域の機能関係に依存していると考えられる。そこでヒストンのテイル領域の化学修飾に効果をもたらすコア領域内の特定領域を決定することを試みた。まず、様々な核内反応の伸長反応に重要なヒストンH3-K36への化学修飾に効果をもたらすコア領域を決定することに成功した(Genes Cells, 17, 65-81, 2012)。この領域はすでに決められているヒストンH3-K4の化学修飾に効果をもたらす領域とは異なることが示され、テイル領域への化学修飾とそれに対して効果をもたらすコア領域との関係に、特異性が存在することを初めて示すことになった。更に、CIA以外のヒストンシャペロンFACTについても機能解析を行い、複製時の伸長過程における反応速度を制御するといった知見を得た(J.Biol.Chem., 286, 30504-30512, 2011)。また、ヌクレオソーム構造変換レベルだけでなく、染色体レベルでの構造変換機構を解析する第一歩として染色体分配機構の解析を行い、コア領域内の新しい機能ドメインを同定した(EMBO J., 30, 3353-3367, 2011)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] The histone chaperone FACT maintains replication fork rates2011
Author(s)
T.Abe, K.Sugimura, Y.Hosono, Y.Takami, M.Akita, A.Yoshimura, S.Tada, T.Nakayama, H.Murofushi, K.Okumura, S.Takeda, M.Horikoshi, M.Seki & T.Enomoto
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Journal Title
J.Biol.Chem.
Volume: 286
Pages: 30504-30512
DOI
Peer Reviewed
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