2011 Fiscal Year Annual Research Report
器官形成におけるNotchシグナルの機能とその分子基盤の統合解析
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21370090
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 素行 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20377906)
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Keywords | zebrafish / notch / jagged |
Research Abstract |
多細胞生物の発生や恒常性維持には、細胞間シグナル伝達が重要である。中でもNotchシグナル伝達は膜タンパク質のリガンド・受容体による細胞間情報伝達を特徴とする。Notchリガンド活性の調節機構については、これまでにユビキチンリガーゼMind bomb1 (Mib1) がNotch受容体のリガンドであるDelta1の細胞内領域をユビキチン化し、Notchシグナルを正に制御することが知られている。しかし、Mib1がNotchシグナル活性化をもたらす機構については不明な点が残されている。本年度の解析により、Mib1がNotch細胞外ドメインと結合したDelta1の初期エンドソームへの輸送またはそれ以降の細胞内輸送がNotchシグナルの活性化に重要であるということを明らかにした。他方、Notchリガンド機能に焦点をあて、個体組織形成における未解明の生理機能を明らかにするため、脊椎動物神経管においてV2-IN progenitors (p2)から興奮性V2a-IN、抑制性V2b-INの二種類への神経分化過程を解析した。これまでにp2の維持とV2a-IN /V2b-IN細胞の運命決定の二箇所にNotch signalingが関与する事が知られていたが、どのNotch ligandを活性化し、どのNotch receptorにシグナルを送る事によって、progenitorの維持と細胞の運命決定という2つの事を制御しているのかは分かっていなかった。本年度は、p2の維持には、Mibを介したDeltaA/DeltaDの活性化 が重要である一方、V2a-IN /V2b-IN細胞の運命決定には、DeltaA/DeltaDは重要な役割は持っていないことを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)