2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21370097
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高木 新 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (90171420)
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Keywords | セマフォリン / 線虫C. elegans / 表皮細胞 / 膜ダイナミクス |
Research Abstract |
本研究の目的は、多細胞動物の主要なシグナル系の一つであるセマフォリン-プレキシン系による細胞形態調節機構を解明することである。 このために、線虫C. elegans表皮形態形成を対象に遺伝学的・生化学的手法を用いて、形態変化をもたらす細胞内でのシグナル伝達経路を分子レベルで解析するとともに、セマフォリンシグナルによる個体内器官・組織の形態形成制御について細胞レベルでの解析を進めた。 本年度はセマフォリンシグナルと膜ダイナミクスの関係解明のために、セマフォリンによるエクソサイトシス・エンドサイトシス制御に関わる可能性が高いSNT-1分子の動態について解析した。前年までRAB-5, RAB-7, RAB-11を局在マーカーとして利用するために、蛍光タンパク質で標識したこれらの分子をlin-32遺伝子プロモーターセマフォリン受容体発現細胞で発現させることを試みたが、シグナルが検出できなかった。プロモーター活性が不十分であると考え、本年度はlin-32に代えてlin-17プロモーターを用いたところは強い蛍光シグナルが得られた。さらに、これまでの走査型共焦点顕微鏡に代えてニポウディスク型の共焦点顕微鏡を用いて観察を行った結果、これまでより鮮明な画像を取得出来るようになった。 その結果、野生型線虫ではセマフォリンシグナル変異体に比べ、SNT-1とRAB-7との共局在が高いという所見が得られた。また、野生型線虫ではSNT-1シグナルが細胞内で高速度で輸送されていることがわかった。 セマフォリンシグナルの新規作用として注目している。 以上の結果より、今後、セマフォリンシグナルと膜ダイナミクスの関係についてさらに深く解析するための技術的な基盤が確立できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)