2012 Fiscal Year Annual Research Report
共生窒素固定能の強化に関する分子基盤解明とマメ科作物への応用
Project/Area Number |
21380016
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
鈴木 章弘 佐賀大学, 農学部, 准教授 (50305108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 進 佐賀大学, 農学部, 教授 (90140954)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ミヤコグサ / ダイズ / Enf1遺伝子 / 窒素固定 / 共生 / 根粒菌 / 根粒 |
Research Abstract |
サブテーマ1. 年度初めには,BCF2(back cross F2)世代の植物を用いたラフマッピングや次世代シーケンサーを用いた全塩基配列の決定により原因遺伝子の候補が絞り込まれていた.そこで今年度は,候補遺伝子についての相補実験をおこなった.窒素固定活性に直接的に関与している可能性が考えられたTrx遺伝子のRNAi植物体を作製し表現型を確認したところ,根粒数は増加していた。しかしながらこの遺伝子に変異が見られなかったことから,Trx遺伝子はEnf1の下流で働いているものと考えている。以上の結果は,Trx遺伝子の発現を抑制することで窒素固定活性を増強させることができることを示している。 サブテーマ2. 高窒素固定能ダイズ変異系統の自殖M6,7世代種子を用いて,人工気象器内での根粒着生試験をおこない再現性を確認した,また,佐賀大学圃場において根群調査および収量調査をおこうことで再現性を確認した.またバッククロスによって得られた次世代の種子の後代を用いて,根粒着生試験をおこなった。その結果,一部の系統では再現性が見られなかったが,多くの系統では再現性が確認できた。 サブテーマ3. 本サブテーマに関しては,ENF1の下流で働くTrx遺伝子について,ダイズのオルソログ遺伝子に変異が入ったものの単離をおこなった。その結果イントロンに変異が導入されたものは単離できたが,エキソン部分へ変異が導入されたものに関しては単離できなかった。Hda1遺伝子に関しては,現在もtillingによるスクリーニングを継続しておこなっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Additional cause for reduced JA-Ile in the root of a Lotus japonicus phyB mutant.2012
Author(s)
Shigeyama T., Tominaga A., Arima S., Sakai T., Inada S., Jikumaru Y., Kamiya Y., Uchiumi T., Abe M., Hashiguchi M., Akashi R., Hirsch AM. Suzuki A.
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Journal Title
Plant Signal Behav.
Volume: 7
Pages: 746-748
DOI
Peer Reviewed
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