2010 Fiscal Year Annual Research Report
複合微生物系における細菌間シグナルによる呼吸代謝調節の解析と応用
Project/Area Number |
21380056
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
野村 暢彦 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (60292520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 裕夫 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00185042)
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Keywords | 細菌 / 呼吸 / 細菌シグナル / エネルギー代謝 / 微生物複合系 |
Research Abstract |
実活性汚泥サンプル(硝化)を用いて、AHL,PQS等の添加による影響について、同様に呼吸代謝および三次元構造をAFGAS法・COCRM法を用いて解析および評価した。その結果、あるAHL系シグナルにおいて、硝化活性を2倍に上昇させる効果が見いだされた。さらに、それら実活性汚泥サンプル(バイオフィルム)の3D構造の解析にも成功した。 一方、呼吸を制御するシグナルが、細胞外小胞によって運ばれ、他の細胞に渡され、そこで機能することを世界で初めて報告した。具体的には、細胞外小胞をFITCラベルにより染色することで、細胞との接着また融合を可視化することで証明した。また、ホストは呼吸系シグナルに応答するレポーター遺伝子を導入することで、シグナルの寄与を証明した。 さらに、インドール系シグナルに呼吸を制御するシグナルの合成を阻害することを見いだし国際誌に発表した。 以上、呼吸に関与するシグナルさらにそれを制御するシグナルの新しい知見を得ることに成功した。
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