2009 Fiscal Year Annual Research Report
再構築酸化LDL受容体の集積・機能発現機構の解明と検出・評価系への展開
Project/Area Number |
21380068
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
町田 幸子 National Agricultural Research Organization, 食品総合研究所・食品バイオテクノロジー研究領域・機能分子設計ユニット, ユニット長 (30353981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 祐子 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品機能研究領域・機能性成分解析ユニット, ユニット長 (40353940)
渡辺 純 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品機能研究領域・機能性成分解析ユニット, 主任研究員 (10374729)
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Keywords | 酸化LDL / 酸化LDL受容体 / LOX-1 / オリゴマー化 / ビオチン化 / サンドイッチELISA |
Research Abstract |
酸化LDL受容体であるC type Lectin-like LDL receptor(LOX-1)の認識能を再構築し、その安定化機構の解析を進めた結果、認識に必須な最小領域であるC-type Lectin様領域(CTLD)のみではなく、ネック領域に存在しているCys140(LOX-1の分子間S-S結合に必須)を含むCTLD14として再構築することにより、溶液中で80%以上が自然にダイマーを形成し、安定に存在することが明らかとなった。また、CTLD14はN末端ビオチン化CTLD14として発現させることにより、基板上への高密度集積が可能なことが確認され、基板上に固定化した検出系に適用する際には、ビオチン化CTLD14が、最適な形態であることが示唆された。さらに高密度集積に有効であるオリゴマー化の要因を解析するために、ネック領域変異LOX-1を一過性発現させた細胞を活用し、ネック領域の影響を解析した。その結果、ネック領域のオリゴマー化への明瞭な寄与は認められなかったが、マウスなどのLOX-1においては、ネック領域がタンデムに結合した構造を取っていることから、ネック領域が認識特性に与える影響も含め引き続き検討していく。一方、再構築LOX-1を活用したELISAにおけるバックグランド値の問題解決には、抗ApoB抗体を活用したサンドイッチELISAが有効であることが検証されたが、競合ELISA法を検討することにより、よりS/N比に優れ、かつ得られる情報が多いシステムに発展可能なことが示された。また、抗ApoB抗体に代わるサンドイッチELISAに活用可能な分子を検索した結果、LDLの酸化反応により生じる4-Hydroxy-2-nonenalが、有望な分子であることが示された。
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Research Products
(3 results)