2009 Fiscal Year Annual Research Report
Lambertella属によるマイコパラサイト現象の生物有機化学的機構解明
Project/Area Number |
21380069
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
橋本 勝 Hirosaki University, 農学生命科学部, 教授 (40212138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 晃 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (10332701)
園木 和典 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (20502264)
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Keywords | マイコパラサイト / Lambertella / lambertellol / lambertellin / 自家中毒 / 機構解明 / 生分解 / 生物間コミュニケーション |
Research Abstract |
マイコパラサイトLambertella corni-marisは、寒天培地上でMonilinia fructigena(ホスト)に侵入、競争阻害を引き起こすことなく駆逐してしまう。これまで、パラサイトが生産する抗菌物質に注目し、新規スピロブテノリドlambertellol類を単離構造決定した。最近成功したlambertellolの全合成は化学的に安定な人工誘導体の供給を可能にし、それらを用いた生物検定の考察から、「パラサイトは、ホストを検出することにより、拡散性の高いlambertellolを生産し、これらがホストに到達後、毒性の高いlambertellinに変化しダメージを与える。」という、これまでの生物間コミュニケーションには例のない巧妙な機構を提出するに至った。しかし、化学的に安定なlambertellinは、不安定なlambertellol類の分解物であるにも関わらず、lambertellolに比べ常にマイナー成分になっているなど不明があった。当該年度の研究では、lambertellolを生産するLambertella corni-marisも、lambertellinにより強く阻害されることを明らかとした。興味深いことに、培地中での加えたlambertellinの量は速やかに減少し、本阻害を確認するためには数時間ごとにlambertellinを追加する必要があった。種々検討の結果、Lambertella corni-marisは、自身の生産分解物であるlambertellinの示す毒性への対応として、生分解する方法を獲得していると結論した。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] Isolation and absolute stereochemistry of optically active sydonic acid from from Glonium sp.(Hysteriales, Ascomycota)2009
Author(s)
Kudo, S., Murakami, T., Miyanishi, J., Tanaka, K., Takada, N., Hashimoto, M.
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Journal Title
Biosci.Biotech.Biochem 73
Pages: 203-204
Peer Reviewed
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