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2010 Fiscal Year Annual Research Report

バイオエタノール製造時の副産物である残渣リグニンの環境保全物質への創製

Research Project

Project/Area Number 21380109
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

松下 泰幸  名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (60335015)

Keywordsバイオマス / リグニン / 環境材料
Research Abstract

木質バイオマスからのバイオエタノール生産"に関する研究は、カーボンニュートラルで食料と競合しないという点から、世界中で精力的に研究されているものの、その副産物である残渣リグニンの利用に関しては、ほとんど研究がなされていない。研究代表者らは、これまでこの残渣リグニンの高度活用を目指し、鋭意研究を進めた結果、親水基を導入するような特別な化学反応を行わなくても、水溶性ポリマーに変換できることを見出した。この親水性ポリマーの性質を生かし、植物由来の新規環境保全物質を創製することを目的とした。
今年度は、この残渣リグニンのうちでも、最も化学変換が難しいとされている硫酸加水分解残渣リグニン(SAL)を原料として研究を進めた。SALに水熱処理を施すことにより、残渣リグニンにカルボキシル基が導入されることが分かった。このカルボキシル基を利用し、ε-カプロラクトンとの共重合を試みた。その結果、均一なポリマーを創製することができた。その物理化学特性について解析した結果、有機溶媒可溶部分(ポリε-カプロラクトン)と不溶部分(SAL)とが3次元ネットワークを形成していることが分かった。ε-カプロラクトンとSALとの割合を工夫することにより、有機溶媒に対する高膨潤性ポリマーを調製することが可能となった。また、得られたポリマーの粘弾性特性についても解析したところ、ε-カプロラクトンとSALとの比率によって性質が大きく異なることが分かった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 硫酸リグニンを原料としたポリエステルの合成2010

    • Author(s)
      松下泰幸
    • Organizer
      第77回紙パルプ研究発表会
    • Place of Presentation
      タワーホール船堀(東京)
    • Year and Date
      20100617-20100618

URL: 

Published: 2012-07-19  

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