2012 Fiscal Year Annual Research Report
魚類における生殖制御脳内ネットワークの機能的ゲノミクス解析
Project/Area Number |
21380117
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
飯郷 雅之 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (10232109)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 季節繁殖 / 脳内ネットワーク / 機能的ゲノミクス解析 / 生殖制御 / 水産学的脳科学 / 次世代シーケンサー |
Research Abstract |
①アユゲノムプロジェクト:次世代シーケンサーによりアユ全ゲノムDNAの塩基配列を決定し,データベース化した.次世代シーケンサー(Illumina HiSeq2000)により,100bp×2 ペアエンドリードにてシーケンスを行い,3825万リード,38.6Gbの塩基配列をABySSによりアッセンブルし(Kmer=51),156,604コンティグ(>200bp),411.9Mbのシーケンスを得た(N50=5,800bp). ②長日繁殖魚(メダカ),および短日繁殖魚(サクラマス)の脳内において日長変化に応じて発現量の変化する遺伝子(季節繁殖制御遺伝子)のDNAマイクロアレイによる網羅的同定:昨年度に引き続き,長日条件下で飼育した魚と短日条件下で飼育した魚を対象として,DNAマイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析(トランスクリプトーム解析)を行い,日長変化の前後で時間経過を追って発現が量的・質的に変化する遺伝子群を同定することを試みた. ③新規脳内光受容体の同定:季節繁殖に関与することが予測される光受容体分子を次世代シーケンサーにより解析したゲノム DNAおよびmRNAの塩基配列データベースから同定し,in situハイブリダイゼーションや免疫組織化学により局在同定を試み,脳内に新規光受容部位を発見した.この部位が光周性制御の中枢であると考えられた. ④Dio2, TSH, KISS1,GPR54のcDNAクローニング:昨年度に引き続き,季節繁殖制御の中枢遺伝子であるDio2,Dio2の制御因子であるTSH,生殖制御中枢因子であるkisspeptinをコードするKISS2,ならびにその受容体であるGPR54のcDNAクローニングを行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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