2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21380161
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
亀岡 孝治 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (90177600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 篤 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (40242937)
末原 憲一郎 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (70291614)
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Keywords | ミカン / 熱画像 / センサーネットワーク / カメラ / GPS測量 / ガイドウェア / ブドウ / 放射率 |
Research Abstract |
今年度は、実験圃場として三重県熊野市の金山パイロット(ミカン園)と山梨県甲府市サントリー登美の丘ワイナリー(ブドウ園)の二ヵ所を選定し、熱画像による樹体診断実験、センサーネットワーク(クロスボーeKo)実験、およびカメラとカメラネットワークのための基礎実験を行った。ここでは、ミカン園の結果について示す。圃場における熱画像取得のために、まず樹体の放射率を決定した。まず、実験室レベルでサーモビューア(本年度購入)を用い、温度可変な面熱源を試作しこの熱源上にミカン葉を貼り付け、熱電対と放射温度計を併用して正確な温度計測を行い、ミカン葉の放射率を0.95と決定した。続いて、畑の動的高精細画像マップを作成するためにそれぞれの圃場の一区画を定め、その周囲のGPS測量を行った。得られた地図をもとに圃場データベースを作成するとともに、実験場所を地図上にプロットしつつ、圃場実験を行った。ミカン園での熱画像取得実験の結果、樹勢の異なる樹体のミカン葉の温度分布が異なることが示唆された。圃場におけるセンサーネットワークの応用実験では、センサーネットワークのノード間距離が最大約400mまで計測可能であることが示されたが、ゲートウェイと基地局の防水性に問題があり改良が必要なことが判明した。今回800万画素のUSBカメラを試作したが、圃場ではより簡便なカメラ(Plant-cam)の方が有用性に勝ることが判明した。また、得られた画像の色彩解析が可能な色彩画像解析システム(本年度購入物品で構成)を構築した。このカメラをネットワーク化することが次年度に向けた課題である。最後に圃場で得られる様々なデータに対処するためのソフトウェア(ガイドウェア)についても試作を行い、有用性を確認したが次年度はその使いやすさと完成度を高める必要がある。
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Research Products
(12 results)