2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21380161
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
亀岡 孝治 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (90177600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 篤 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (40242937)
末原 憲一郎 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (70291614)
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Keywords | ミカン / 熱画像 / センサーネットワーク / カメラ / GPS測量 / ガイドウェア / ブドウ / 放射率 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度プロトタイプを構築したソフトウェア(ガイドウェア)に対し、使いやすさと完成度を高めるために、センサ・ネットワークのゲートウェイをリナックスボックスで作り替えると共に、サーバサイドのSQLサーバを再構築した。取得データとアメダスデータの比較を容易にするため、サーバ内部のデータベース構造の再設計を行うと共に、ガイドウェアの機能として「気象庁観測統計に基づく数値データ閲覧ページ」を開発した。あわせて、閲覧ソフトウェアをwebアプリケーションの形でユーザが使いやすいように整備した。また、現場生育診断のための画像の活用を目的に、防水カメラを用いて「ミカン果実の肥大過程をモニタリングする実験」、および「ミカンの葉の熱画像の植物生理学的意味を解明するための実験」を、三重県農業研究所紀南果樹研究室で、ミカン樹体を用いて行った。「ミカン果実に黄色の円形シールを貼り付けて行った果実サイズの非接触計測実験」の結果、この手法により果実の肥大量の把握の可能性が示された。しかし、対象果実の位置がずれることによる果径計測のばらつきや変動も明らかとなった。従って、今後は角度補正を行い、計測精度の向上が必要とされる。また、「熱画像を用いて異なる水分状態におけるミカン葉の温度分布計測実験」では、デジカメタイプの簡易熱画像取得装置Thermoshotによる樹体の撮像結果から,樹勢の判定につながる熱画像解析の可能性が示唆された。同時に、「果実のサイズ計測のための画像解析」ツール、および熱画像解析のために「葉の温度分布の可視化」ツールの試作にも取りかかった。また、最後に、現場生育診断のためのカメラ・ネットワークとしてZigbeeベースの30万画素ベースのステレオカメラ・ネットワークの試作に取りかかった。
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Research Products
(8 results)