2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21380161
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
亀岡 孝治 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (90177600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 篤 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (40242937)
末原 憲一郎 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (70291614)
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Keywords | センサ・ネットワーク / 農業 / 土壌水分センサ / ステレオカメラ / データベース |
Research Abstract |
本年度は昨年度からの継続テーマとして、ステレオカメラのセンサ・ネットワークのプロトタイプの完成とそれに伴う実験を行った。この実験と平行して、昨年までに構築したセンサ・ネットワークからの情報を、圃場に設置したLinux Boxで一時貯留した後、携帯電話回線を用いて三重大学のサーバに送信することで一元的にデータを統合した。また、センサ・ネットワークで重要な位置を占める圃場の土壌水分センサーWatermarkの設置方法も再検討し、正しい土壌水分が取得できるように改良した。 さらに、ステレオカメラを搭載したデバイス(ステレオカメラセンサネットワークデバイス)の製作及び実験・検証と評価を行った.このデバイスの特徴は、(1)2台のカメラ(C1098-SS)によりJPEGステレオ画像が撮影可能、(2)市販の乾電池で駆動可能、(3)小型で可搬性が高く設置場所に制限が少ない、(4)超低消費電力で長期間の動作が可能、(5)汎用I/0ポートに外部機器を接続可能、(6)温度センサにより外気温を計測可能、(7)無線通信モジュールXBeeでのデータの無線転送、及びアドホックネットワーク構築が可能、(8)microSDカードにデータを保存可能、ということである。今年度は三重県農業研究所で、このデバイス上の2台のカメラによりトマト樹体のステレオ画像を撮影を行った。この結果、「デバイスによる作物のステレオ画像の取得」及び「画像からの三次元形状の取得」に成功した。 土壌水分などの計測データと画像データはまずSQLサーバに蓄え、さまざまなデータ表現に対応できるようにそれぞれのデータをXMLデータに変換して保存した。さらに、圃場マップ上にデータを配置することで「見える化」を実現し、ユーザフレンドリーな統合webアプリケーションを実現した。 併せて、過去2年間で構築されたセンサ・ネットワーク、ステレオカメラのセンサ・ネットワークのハードウェアに関する問題点の整理を行い、改良方法を検討した。
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