2010 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯林再生基盤としてのアカシア早生樹の大量増殖および不稔化技術の開発
Project/Area Number |
21380196
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三位 正洋 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 教授 (30093074)
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Keywords | 林木 / バイオマス / 形質転換 / 大量増殖 / 組織培養 / 遺伝子組換え / 染色体倍加 / 熱帯林再生 |
Research Abstract |
1.Acacia mangiumとA.auriculiformisの種間雑種優良系統数種を用いて、茎頂組織からの無菌植物育成条件を検討した。その結果、WPM培地にthidiazuron 0.1-1mg/lを添加した培地で、正常なシュート形成がみられた。これらのシュートは同組成の培地で節ごとに切って継代することにより、増殖が可能であった。増殖したシュートは、形質転換および倍加の実験材料として用いた。 2.A.mangiumの実生組織や、培養で得られたカルスや苗条原基集塊を対象に、Agrobacterium tumefaciensのEHA101(pIG121Hm)菌株を用いて形質転換の可能性を検討した。その結果、A.mangiumにおいて、実生の腋芽の付いた茎切片を接種材料にした場合に、ハイグロマイシン抵抗性でGUS遺伝子を導入したカルスが得られた。このカルスを継代している間に、不定芽原基が形成されたが、その伸長には至っていない。 3.1で増殖した4系統の種間雑種に由来するシュートをアミプロフォスメチルで処理し、倍加の可能性を検討した。その結果、1系統において60mg/lのアミプロフォスメチルを含む液体培地で120時間処理した場合に、完全に倍加した4倍体のシュートを得ることができた。
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