2009 Fiscal Year Annual Research Report
レポーター遺伝子導入による間葉系幹細胞の未分化性維持と分析様式の解明
Project/Area Number |
21390062
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松崎 有未 Keio University, 医学部, 准教授 (50338183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 佳見 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20505044)
鈴木 禎史 慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (70465003)
森川 暁 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00424169)
馬渕 洋 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50424172)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 再生医学 / 細胞・組織 / 移植・再生医療 |
Research Abstract |
間葉系幹細胞(MSC)は骨、軟骨、脂肪、筋肉、心臓、神経などの再生に応用が期待される新しい移植用幹細胞である。しかしながら、従来広く用いられてきたMSC分離法では骨髄から回収した細胞を培養皿上で培養・増殖させ、付着増殖した細胞をもってMSCと定義されているため、造血幹細胞研究で行われてきたような細胞表面抗原による解析が進んでおらず、有効な特異的抗原マーカーが知られていなかった。従って、得られた付着細胞のうちのいずれが"本当"のMSCであるかをあらかじめ知ることはできず、品質の安定化が困難であり、純度の高いMSCを用いた生理学的な性状、あるいは目的の細胞への分化誘導方法など、安全で効率的な臨床応用のために必須である基礎的な研究はほとんど進んでいないのが現状である。そこで我々は、マウス骨髄中に存在するMSCの特異的マーカー検索を行い、PDGFRαSca-1共陽性分画に高純度でMSCが存在すること(Morikawa et al.BBRC, 2009)、マウス骨髄中には神経堤由来のMSCが存在すること(Nagoshi et al.Cell Stem Cells, 2008)、るin vivoでのMSCの生理的役割は主として造血支持組織の形成であること(Morikawa et al.JEM, 2009)等、を明らかにした。
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[Journal Article]2009
Author(s)
松崎有未
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Journal Title
再生医療Vol8 フローサイトメトリーによるSP細胞の同定と分離技法(メディカルレビュー社)
Pages: 101-108
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