2011 Fiscal Year Annual Research Report
受容体結合蛋白によるエンドセリンA型およびB型受容体発現レベル調節と病態的意義
Project/Area Number |
21390068
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三輪 聡一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40157706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀之内 孝広 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20307771)
寺田 晃士 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70342722)
西屋 禎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (80399831)
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Keywords | エンドセリン / エンドセリン受容体 / Jab1 / ユビキチン |
Research Abstract |
我々は、酵母ツーハイブリッド法を用いて、エンドセリンA型受容体(ET_AR)C末端領域に結合する蛋白質の一つとしてJab1を新規に単離・同定した。Jab1は、ET_ARのユビキチン化とそれに続くリソソームでの蛋白質分解を亢進させることにより、ET_ARレベルを調節していることを明らかにした。また、ET_ARより代謝回転が速いエンドセリンB型受容体(ET_BR)では、エンドセリン刺激のない状態において、ET_ARに比べてより多くのJab1が結合し、かつユビキチン化か亢進していることを明らかにした(Nishimoto et al., Biochem Biophys Res Commun 391 : 1616-22, 2010)。一部のG蛋白質共役型受容体(GPCR)のリガンド刺激依存的な細胞内移行や蛋白質分解には、ユビキチン化が関与していることが知られている。しかし、ET_BRがエンドセリン刺激によりユビキチン化されるかどうか明らかにされていなかった。我々は、ET_BRがエンドセリン刺激によりユビキチン化されることを見出した。さらに、リジン残基をアルギニンに変異させたET_BRを作製し、それを用いた実験から、細胞内C末端領域のリジン残基がユビキチン化されることを明らかにした。そして、その変異ET_BRでは刺激依存的な細胞内移行が認められなかったことから、エンドセリン刺激によるET_BRの細胞内移行にはユビキチン化か必要であることも明らかとなった。以上のことより、我々の研究から、ET受容体レベルの調節にはユビキチン化が重要な役割をもつことが示された。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Juvenile stress attenuates the dorsal hippocampal postsynaptic 5-HT1A receptor function in adult rats2011
Author(s)
Matsuzaki H., Izumi T., Horinouchi T., Boku S., Inoue T., Yamaguchi T., Yoshida T., Matsumoto M., Togashi H., Miwa S., Koyama T. and Yoshioka M.
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Journal Title
Psychopharmacology (Berl)
Volume: 214
Pages: 329-337
Peer Reviewed
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