2011 Fiscal Year Annual Research Report
アクチン調節蛋白質Fhod1およびFhod3の生理機能と制御機構の解明
Project/Area Number |
21390084
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
住本 英樹 九州大学, 医学研究院, 教授 (30179303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武谷 立 九州大学, 医学研究院, 講師 (50335981)
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Keywords | 細胞骨格 / アクチン / formin / Fhod / 筋細胞 |
Research Abstract |
本研究は、formin familyのアクチン重合調節タンパク質であるFhod1およびFhod3の生理機能を明らかにし、その制御機構を解明しようとするものである。Fhod1は種々の臓器に発現している。平成23年度に私達はFhod1ノックアウトマウスを作製し、現在その表現型の解析を精力的に行っているところである。一方Fhod3は、心筋および脳と腎臓など限られた臓器で高発現している。adultの心筋と脳/腎臓では選択的スプライシングにより異なるisoformが発現しているが、成長段階におけるisoformがどのようになっているかは不明であった。平成23年度に私達は、マウスを用いてembryoの心筋組織においてもadultと同様に心臓型Fhod3が発現していることを明らかにした。また、私達は以前ラットneonateの初代心筋培養細胞を用いて、ectopicに発現させたGFPタグ付きFhod3の蛍光顕微鏡による検出、および私達が作製した抗Fhod3抗体による内在性Fhod3の蛍光顕微鏡による検出を行い、「Fhod3がサルコメアの中央部のアクチン線維に特異的に局在すること」を示していたが、同様の局在が実際の心筋組織においても認められるかどうかについては不明であった。この点を解明するために、3種類の異なる抗Fhod3抗体を調製し、これらを用いて光学顕微鏡および電子顕微鏡による測定条件を詳細に検討し、至適条件化で解析した。その結果、マウスembryoおよびadultの心筋組織において、Fhod3がサルコメアの中央部のアクチン線維に特異的に局在することを明らかにし、加えてヒトにおいても同様の局在をすることを示した(PLoS One 2012,印刷中)。さらに、Fhod3ノックアウトマウスの作製に成功し、Fhod3が心臓形成において重要な役割を担うことを明らかにした(論文投稿中)。
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Research Products
(21 results)
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[Book] In Free Radical Biology in Digestive Diseases (Front.Gastrointest.Res., vol.29, Yoshikavva, T., Suematsu, M., & Naito, Y., eds.)2011
Author(s)
Sumimoto, H., Minakami, R., Miyano, K.
Total Pages
176
Publisher
Basel, S.Karger AG