2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストン翻訳後修飾のクロストークと遺伝子転写開始制御
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21390085
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
伊藤 敬 長崎大学, 大学院・医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90306275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 武弥 長崎大学, 大学院・医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50363502)
水崎 博文 長崎大学, 大学院・医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40467957)
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Keywords | H2A / ユビキチン化 / 脱ユビキチン化 / 転写開始 / 高次構造 / ヒストン / USP21 / クロストーク |
Research Abstract |
細胞は遺伝情報を安定に保ち、正確に発現し、細胞分化を維持するため、多彩な機構を働かせている。本研究は真核細胞の遺伝子転写機構に焦点を当て、特にヒストン翻訳後修飾の相互クロストークと転写調節因子および共役因子による遺伝子転写開始機構解明を目的とする。臓切除後には肝臓再生と関連した劇的な遺伝子発現の変化があり、この変化とH2Aのユビキチン化の変化を調べると、H2Aのユビキチン化は遺伝子転写抑制に関与していることが明らかとなった。平成23年度から引き続き試験管内の遺伝子転写を用いてヒストンH2A脱ユビキチン化とヒストンH3K4メチル化がクロストークすることを確認し再現性を確かあた。ユビキチン化H2Aは、別個のヒストンH3の4番目のリジンのメチル化を抑制し、USP21による脱ユビキチン化によりこのヒストンH3の4番目のリジンのメチル化抑制は解除されることも再確認した。さらにヒストンH2A脱ユビキチン化とヒストンH3K4メチル化のクロストーク及びとクロマチンリモデリングの機構を明らかにする目的でUSP21のノックアウトマウスを作製し、多方面からヒストン翻訳後修飾が遺伝子転写に与える影響を調べた。USP21は肝臓切除後の肝再生に重要であることを報告したがノックアウトマウスを解析するとヒストンのユビキチン化が軽度上昇することを明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Interferon regulatory factor-4 activates IL-2 and IL-4 promoters in cooperation with c-Rel2011
Author(s)
Shindo, H., Yasui, K., Yamamoto, K., Honma, K., Yui, K., Kohno, T., Ma, Y., Chua, K. J., Kubo, Y., Aihara, H., Ito T, Nagayasu T, Matsuyama T, Hayashi H
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Journal Title
Cytokine
Volume: 56
Pages: 564-572
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