2009 Fiscal Year Annual Research Report
複合型神経堤症候群PCWHの病態解明によるSOX10アレル親和性の分子基盤の解明
Project/Area Number |
21390103
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
井上 健 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所・疾病研究第二部, 室長 (30392418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 高良 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所・診断研究部, 室長 (20370984)
出口 貴美子 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所・疾病研究第二部, 研究生 (50227542)
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Keywords | 神経科学 / 脳神経疾患 / 遺伝学 / 発生・分化 |
Research Abstract |
ある同一の遺伝子内の異なる変異が、異なる表現型を呈する別個の疾患の原因となる現象をアレル親和性allelic affinityと呼ぶ。アレル親和性の分子基盤の理解には、各疾患の分子病態の解明が必要である。我々は、転写因子SOX10の変異が、アレル親和性効果によりWS4とPCWHの2つの異なる疾患を引き起こすことを明らかにし、in vitroでの分子病態解析により、SOX10におけるアレル親和性の分子基盤を明らかにしてきた。本申請では、さらにBACトランスジェニック(Tg)マウスの手法を用いてPCWHの組織細胞レベルでの分子病態を明らかにし、in vivoでのSOX10のアレル親和性の分子基盤を解明することを目的とする。 本年度は、Construction-PCWHマウスモデルの作成および、Evaluation-PCWHマウスモデルの評価の2点について研究を行った。PCWHマウスモデルの作成については、これまでに開始している1400del12延長型変異導入マウスの作成を行なった。その結果、解析用ラインとして2ラインを確立した。PCWHマウスモデルの評価については、トランスジーン発現パターンの評価を行なうとともに、PCWHに関与する表現型の評価、とくに中枢および末梢神経系の髄鞘における形態的な評価を中心に行なった。
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Research Products
(4 results)