2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390106
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐々木 功典 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80116722)
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Keywords | アレイCGH / ミニアレイ / 胃癌 / 大腸癌 / 癌病態 / 悪性度 |
Research Abstract |
癌の個別化治療の指標となる病態を客観的かつ自動的に評価する各々の癌に特異的な高精度ゲノムミニアレイを開発する目的のために、21年度はまずミニアレイに貼り付ける候補となるクローンを抽出する目的で、各種固形癌(胃癌、大腸癌など)それぞれ数十例程度の症例について、アレイCGH解析を行った。それぞれの固形癌について、ある程度データが得られた段階で、以前からの蓄積したCGHデータともあわせ、独自に開発したインフォマティクス技術を駆使し、癌の病態(リンパ節転移や沿革転移の有無、組織型、進達度など)と強い関連をもつゲノム領域を(アレイCGHに貼り付けてあるBAC単位で)抽出することにしているが、中でも胃癌については以前からのデータ蓄積量も豊富であり、臨床病態を判断するのに有用である数十個のBACクローンを同定することができたため、コントールとしてのBACクローンとあわせ、百数十個程度のBACクローンを貼り付けたミニアレイの試作品を作成することができた。作成したミニアレイはアレイの大きさは通常のアレイCGHのものと同じであるが、1つのスライドグラス(アレイ)に2セットBACクローンが貼り付けてあるため、同時に2症例の解析が可能である。BACの貼り付けてある範囲が狭いため、ハイブリダイゼーションのムラが生じにくく、失敗が少ない。(検体を無駄にすることが少なくてすむ。)通常のアレイCGHとの比較も行ったが、コピー数異常のパターンに違いはなく、胃癌に特化したアレイとして期待できる。
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Research Products
(4 results)